tanihito’s blog

IT・Web・英語・筋トレなど、興味のあることについてつらつらと書いてきます。

SMの利点とはなにか

先日、飲み会で「SかMか?」という話題で盛り上がりました。SM要素の入った恋愛小説が世界的ベストセラーになったことからもわかるように、SMは多くの人が興味を持っている分野です。


ただし、いくら興味を持っている人が多くても、SMについてきちんと考えたことのある人は少ないでしょう。そこで今回は、SMに関する疑問を真面目に検証してみたいと思います。

そもそも、SMとは何でしょうか?Wikipediaによると、SMの定義は以下のようになります。苦痛を与えて喜ぶのがSで、苦痛を与えられて喜ぶのがMですね。

    • サディズム:相手を身体的に虐待したり精神的に苦痛を与えたりすることによって性的快感を味わう
    • マゾヒズム:肉体的精神的苦痛を与えられたり、羞恥心や屈辱感を誘導されることによって性的快感を味わう

ではなぜ、苦痛によって快感を得られるのでしょうか?「そんなの特殊な性癖の人だけだよ」と言うこともできますが、ある調査によると約3割の人がSMに興味を持っているそうですし、特殊な性癖として片付けるには割合が多すぎます。苦痛を与える/与えられることには、何か一般的なメリットがありそうです。

私はその理由を「承認欲求を満たすこと」だと考えています。

マズロー欲求段階説によると、全ての人間は「価値ある存在と認められて尊重されたい」という承認欲求を持っています。承認欲求は自己実現欲求の次に高次に位置し、なかなか満たされることはありません。つまり、承認欲求を満たせる行為があれば、多くの人が興味を持つことになります。

マズローの欲求段階説

承認欲求には、大きく上位欲求と下位欲求の2種類があります。上位欲求は「他人よりも優位な関係で認められたい」という欲求で、下位欲求は「他人から蔑まれたいとする欲求」です(参考:Wikipedia)。

この2つがそれぞれSとMに対応していると考えられます。つまり、Sは苦痛を与えることで自分が優位な立場にあることを確認し、上位欲求を満たします。Mは苦痛を与えられることで、自分が相手より下の立場であると確認し、下位欲求を満たすことができます。このように、SとMはやっていることは真逆ですが、承認欲求を満たすという目的は同じです。

この上位欲求・下位欲求をどの程度持っているかによって、SとMが決まります。例えば上位欲求が非常に強い人は、どんな相手に対しても自分が優位な立場にあることを求めます。これがいわゆる「ドS」です。また、上位欲求・下位欲求が両方ある人は、SとMどちらでもいけるN (Neutral) になります。

Sの人で「相手が多少抵抗するほうが興奮する」という人がいますが、これも承認欲求という観点から説明できます。相手が抵抗をしない場合、相手が自発的に行動しただけなのか、それとも自分の力で相手を従わせたのかが分かりません。一方、相手が抵抗する場合には、相手が自発的に行動した可能性がなくなるため、自分の優位性をはっきりと確認できます。そのため、抵抗があったほうがSの人はより上位欲求を満たすことができます。

このように、「承認欲求」という人間の根源的な欲求を満たせるため、多くの人がSMに興味を持っていると言えます。