読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

tanihito’s blog

IT・Web・英語・筋トレなど、興味のあることについてつらつらと書いてきます。

先延ばし癖を治すための考え方

仕事術・仕事論

僕の最近の悩みは、先延ばし癖です。面倒な仕事を依頼されるとついつい後回しにしてしまい、締め切り間際になって苦しんでいます。実は今もやるべき仕事がたくさんあるのですが、それを考えないようにしてブログを書いています(笑)


で、さすがにこのままだとまずいぞと思いまして、自分なりに原因と対策を考えてみました。

まずはどういうときに先延ばししてしまうかの分析です。いくら僕でも、全ての仕事を先延ばしにしてサボっているわけではありません。では、どのような仕事を面倒だと感じ、先延ばしにしているのでしょう?僕が調べてみたところ、共通する条件として「不確実性」があげられました。簡単な仕事や一度やったことのある仕事の場合、何にどのくらい時間かければ良いかはっきりしており、スムーズに作業を開始することができます。一方、初めてやる仕事の場合はどこから着手すべきか分からず、「後で時間のある時に調べよう」と先延ばしにしていました。

原因らしきものが分かっても、いきなり解決策を考えるのはせっかちすぎます。この原因が別の問題から引き起こされている場合、表面的な原因を解決しても同じような問題が再度発生する可能性があります。問題を更に深掘りして、根本的な原因を考える必要があります。

そこで使うのがなぜなぜ分析です。これはトヨタで使われていたことが有名な問題解決手法で、「なぜ?」を5回繰り返すことによって本当の原因を見つけ出そうとするものです。詳細はリンク先のページを見てもらうとして、さっそくなぜなぜ分析をやってみましょう。

    • なぜ先延ばしにするのか?→仕事のやり方がわからない。
    • なぜやり方がわからないと先延ばしにするのか?→わからないことをやって失敗するのが不安。
    • なぜ失敗するのが不安なのか?→失敗して怒られたくない。
    • なぜ怒られたくないのか?→怒られると傷つくから。
    • なぜ怒られると傷つくのか?→「自分には能力がある」というアイデンティティが侵害されるから。
自分でも驚いたのですが、僕は自分のアイデンティティを守るために先延ばしをしていたようです。僕の頭の中には「すぐに仕事をやる→失敗する→能力の低い人間」という考えがあり、この対偶をとると「能力の高い人間→すぐに仕事をやらない」となります。つまり、仕事を先延ばしすることで自分の能力を証明しようとしているのですね。もちろんビジネスの世界ではこのような考えは通用しません。仕事が早い人が能力の高い人だと思われているからです。


では、どうすれば先延ばし癖をなくせるのでしょうか?そのためには、仕事をすぐにやって失敗したとしても、自分が能力が低いわけではないと思えるようにする必要があります。そのような思考経路について調査したところ、「先延ばし」にしない技術という本の中に面白い記述を発見しました。ちょっと長いですが引用します。

白熱電球を発明したことで有名なエジソンは、ふだん消化不良の持病で苦しんでいた。1885年7月13日、彼はエジソン電気会社に向かう電車を途中で降りて、会社まで歩いていった。そしてその日、日記に「消化不良の苦痛を和らげることができるかと思い、オフィスまで3キロメートル歩く実験をした」と記した。このエピソードから、彼がどんな点で人より優れているかがわかる。エジソンは自分の行動を「実験」だと定義した。彼はどんなにささいな問題であっても、その解決策を求めるために意図的で意識的な努力をしたなら、それを実験だと考えた。問題の大小にかかわらず、彼はそれを頭痛の種ではなく、実験の対象とみなした。彼にとって失敗とは、仮説が間違っていたという事実を教えてくれ、新しい仮説が必要だということを悟らせてくれる、くれる、もうひとつの成功体験だった。失敗を成功だと思うことができたからこそ、彼は発明王になれたのだ。エジソンがふつうの人と違うのは、他の人が「経験(Experience)」と言うところを「実験(Experiment)」と考えた点だ。


この「実験」という考え方は非常に素晴らしいと思います。実験の結果が期待と違っていたとしても、自分の能力が低いと考える人はいません。実験ならば失敗して当然ですし、失敗とは今まで気づいていなかった新しい発見があったということなのですから。事実、ノーベル賞をとるような偉大な研究は実験の失敗から生まれています。

この前提にたてば、仕事をすぐにやることが全く違う意味をもつことになります。「仕事をすぐにやる→失敗する→成功するためのやり方が分かる→能力の高い人間と思われる」。このような思考プロセスを持てれば、自分は能力が高いというアイデンティティを侵害することなく、仕事に素早く取り組むことができるはずです。

これからこの方法を使って、仕事が早くなるか試してみようと思います。もし先延ばし癖が治らなかったとしても、大きな問題ではありません。「実験という前提を持つことで先延ばし癖が治るか」という実験をしている最中であり、この方法がダメでも別の方法を試せばいいだけなのですから…。

"All life is an experiment. The more experiments you make the better."
Ralph Waldo Emerson