仕事術について
仕事には聴く、伝える、段取る、動かすの4種類がある。
自分 | 相手 | |
仕事の中身 | 聴く | 伝える |
仕事の流れ | 段取る | 動かす |
1. 聴く
- No Guess:推測でものを語らず、事実のみを見つめる。
2. 伝える
- ホウレンソウ
- 「3分ください」
- 「今日は○○について話します。結論としてはXXではないかと思っています。それを説明するために、これから3つの点について話します。」
- 「言いたいコトを1つに絞る」「段落ごとに区切りながら短く話す」「言い直さない」
- 仕事のやりとりは証跡を残す
- PAC思考:前提(Premise)→仮定(Assumption)→結論(Conclusion)
3. 段取る
- 「段取り」とは、目標や仕事を必ず達成しようという決意。
- 時間に投資して、仕事量を減らせるような仕組みを作る。
- メールはすぐに返信する。返信を後回しにしても、メールの量は変わらない。
- 仕事の所要時間は倍を見積もる。
- 仕事の進め方
- 5分限定ですぐにやる:直後だから簡単な質問でも聞きやすい。
- ゴールを決める:時間をかけない。情報が充分に集まっていれば、意思決定はすぐにできるはず。
- スケジューリング:ゴールから俯瞰逆算して、最短ルートを探す。
- 何かをバッサリ切り捨てる。『全くするべきでないことを能率的にする。これほどむだなことはない』
- 自分でなくてもできることは人に任せる。
- 1/10の時間で仕上げる方法はないか?
4. 動かす(交渉術)
セットアップ
取引設計
- 自他双方のポジションの背後にある利益、そしてその相違を見極める。
- 相違を相互利益へとつなぐ「ダブテーリング」をする。
- パイの大きさを相手と共同で最大化する方法を見出す。
戦術
- ZOPAの見極めと、相手のZOPA認識を変える
- 目標は強気に設定する
- 影響力の武器
- 返報性:親切には親切で返そうとする。Give&Take, Door In The Face
- 一貫性:人は一度決定すると、その後もそれに引きずられる。Foot In The Door, Low-ball
- 社会的証明:他人や社会が正しいとしている判断基準に左右される
- 好意:好意を持っている相手の意見は聞いてしまいがち。自己開示、良い警官・悪い警官
- 権威:権威者の意見は正しい
- 希少性:手に入りにくいものほど欲しくなる
5. その他
- 早朝型で仕事をする。22時に寝て4時に起きる。
- 帰宅前に机を整理し、明日のToDoリストをまとめる。
Macの開発環境構築
新しくMacBookAirをゲットしたので、RubyOnRailsの開発環境ができるまでをメモしておきます。
一般ツール
- Alfred:ランチャー。最近はQuicksilverよりも有名?自分で検索サイトを追加できるのが便利。
- OmniFocus:タスク管理。便利だけどMacしか使えない&高い。
- BetterTouchTool:Windows7のように、ウインドウを画面の端に持っていくとサイズ変更できるようになる。
- StartNinja:Macの起動音を消す。
- XtraFinder:Finderにタブ機能を追加
- Skype
- WindowFlow:Option+Tabでより便利なWindow切り替えができるようになる。Preferences > Start up > Don't ShowにしておくとDockに表示されないのでよい。
- KeyRemap4MacBook:キーボードカスタマイズツール。Emacsキーバインドにしないと仕事にならない。
- toggl:Time Tracking Application。どの作業にどれくらい時間を使ったかわかる。
- CotEditor:エディタ。
- Paintbrush:Windowsのペイントとほぼおなじ。
- DragonDrop:ドラッグ&ドロップがちょっと便利に。
- FormatMatch
- |nvAlt: memo
各種設定
- 警告音を消す:System Preference > Sound > Alert Volume
- 拡張子を表示:Finder > Preferences > Advanced > Show all filename extensions
- Caps lockをControlに変更:System Preferences > Keyboard > Modifier Keys
開発ツール
- Sublime Text 2:エディタ。いろいろなPackageを追加できる。
- Package Control:Package管理ツール。
- RubyTest:コードとテストのジャンプなどができる。便利。
- Git:gitのコマンドがSbulime Textから使えるようになる。blameが見やすい。
- SideBarEnhancements:サイドバーの右クリックメニューが増える。
- CoffeeScript
- iTerm2:ターミナル
- Xcode:homebrewをインストールするために必要。Xcode > Preferences > Downloads > Command Line Tools
- Firefox
- Chrome
- Postman:Get/Postリクエストを送るのに使用
- Proxy SwitchySharp:Proxyの管理
- Kaleidoscope:マージツール。有料だがきれい。
- Skitch:スクリーンショットに書き込みができる。
コマンドラインツール
## Homebrew ruby -e "$(curl -fsSL https://raw.github.com/mxcl/homebrew/go)" brew doctor ## zsh brew install zsh sudo sh -c 'echo "/usr/local/bin/zsh" >> /etc/shells' chpass -s /usr/local/bin/zsh ## rvm curl -L https://get.rvm.io | bash -s stable source /Users/taro.tanaka/.rvm/scripts/rvm rvm requirements rvm install ruby-1.9.2-p180 --with-gcc=clang ## Git brew install git git config --global user.name taro.tanaka git config --global user.email taro.tanaka@mail.example.com brew install qt # capybara-webkitのインストールに必要 brew install gitx # gitのbranchを見るのに使う
Web+DB PRESS vol.76
最近Web+DBのまとめしか書いてない気がします。読みたい本はたくさんあるのですが、まずは大量のバックナンバーを消費しないと本棚に入らないんです…。というわけで、Web+DB PRESS vol.76のまとめ・感想です。
実践UIデザイン
UIをデザインするためには、まずは「ユーザがそのサービスを使ってどんなゴールを達成したいか」というUXをデザインする必要がある。
- 調査対象のユーザを見つけ出す
- ユーザ調査をする
- どんなときにうれしいと思うか
- どんなときにストレスを感じるか
- ある機能がなかったら代わりに何で代用するか
- 上記の理由
- ペルソナを作る
- 氏名
- 性別
- 年齢
- 顔写真
- 職業
- 簡単な人物像
- サービスを使用する状況
- 達成したいゴール(感情・機能・人生)
- シナリオを書く
- シナリオから機能要件を洗い出す
- UIをデザインする
Web決済入門
主にクレジットカード決済について。クレジットカードに含まれる情報は
- カード番号:13~16桁の数字。PAN (Primary Account Number) とも呼ばれる。最後の1桁を見ることで、Luhnアルゴリズムにより入力間違いを検知できる。
- 有効期限
- カード所有者名
- 国際ブランド:JCB, VISAなどのブランド。カード番号からブランドを判定することができる。
- セキュリティーコード:不正使用利用防止のためのコード。CVC (Card Verification Code), CVV (Card Verification Value) とも呼ばれる。この数字を保存することは禁止されている。
クレジットカードの情報漏えいを防ぐためのセキュリティー標準として、PCI DSS (Payment Card Industry Data Security Standard) がある。日本では、クレジットカード決済を持つすべてのWebサービスがPCI DSSへの準拠が必要。
serverspecによるテスト駆動インフラ構築
serverspecはサーバ構成のテストをRSpecで書けるRuby製フレームワーク。Chefなどのプロビジョニングフレームワークとは独立しているため、Chefを使用していない環境にも使える。例:
describe package('httpd') do it { should be_installed } end describe service('httpd') do it { should be_enabled } it { should be_running } end
海外テック情報局
- THERE ARE NO SMALL CHANGES:仕様変更を受け入れる前に、機能の全体像についてよく考えるべき。
- PRODUCT STRATEGY MEANS SAYING NO:良いプロダクトを作るには、不要な機能について「No」ということが大切。
理論で学ぶSQL再入門
Web+DBで連載している「理論で学ぶSQL再入門」が、大学のDB工学の授業の復習になって面白いです。最近はAPI経由でデータを取ることが多く、SQLを直接使うことは減りましたが、やはりSQLやDBの知識は必要ですね。
- SQLにおける「リレーション」とは、テーブルのこと。
relation = heading + body heading = 属性の名称とデータ型のペアの集合 Ex. ({国名:文字列}, {国番号: 整数}) body = 属性値のtupleの集合 Ex. (("日本", 81), ("イギリス", 44), ("アメリカ", 1)
- SELECTとは、直積・制限・射影を同時に行う操作。
SELECT t1.c1, t2.c2 FROM t1 INNER JOIN t2 WHERE t1.c4 = t2.c5 => t1とt2の直積に対して「t1.c4 = t2.c5」という条件の制限を適用し、さらにその結果からt1c1, t2.c2というカラムだけ出力する射影を行う。
- SQLとリレーショナルモデルの違い:SQLには重複・順序・更新・トランザクション・NULLがあるが、リレーショナルモデルにはない。
- NULLはできる限り使わないようにする。NULLを使うと以下の問題が発生する。
- TRUE, FALSE, NULLという3つの論理値を処理する必要があり、評価式が複雑になる
- 情報が不自然に丸められてしまう。たとえば、ある人の年齢がわからなくても風貌から「30歳だろうか?」と推測できるが、NULLにするとその情報が全てなくなる。
- 正規化
正規形 | 正規化の方法 |
第1正規形 (1NF) | 配列などを取り除き、スカラ値のみにする |
第2正規形 (2NF) | 候補キーから非キー属性への関数従属性を取り除く |
第3正規形 (3NF) | 非キー属性から非キー属性への関数従属性を取り除く |
ボイスコッド正規形 (BCNF) | 非キー属性から候補キーへの関数従属性を取り除く |
WEB+DB PRESS vol.70, 72, 73を読み返した
積ん読していたWeb+DBをやっと読み終わりました。面白かった記事をまとめておきます。
Javaでナノチューニング! (vol.70)
ループ時の繰り返し判定を避ける
for (int i=0; i<list.size()-1; i++) // NG: 1ループするたびにlist.size()が実行される for (int i=0, size=list.size()-1; i<size; i++) // OK
定数はstatic finalと記述する
static int MAX_SIZE = 5; // NG static final int MAX_SIZ = 5 // OK: コンパイル時に定数値がインライン展開される
配列のディープコピーはNativeメソッドを使用する
for(int i=0; j=list1.length; i<j; i++) { list2[i] = list1[i] } // NG System.arraycopy(list1, 0, list2, 0, MAX_SIZE-1) // OK
あなたの知らないActiveSupport (vol.70)
Railsのユーティリティライブラリ。詳細はActive Support Core Extensionsを参照。
require 'active_support/all' # require 'active_support'だけでは必要なライブラリが入らない。 4.hour.ago #=> 2013-08-31 08:02:14 +0900
Rack再入門 (vol.72)
- RackとはサーバとWebフレームワークを繋ぐための仕様。サーバが使うHTMLをRubyが使うデータ構造(ハッシュ、配列など)に変換してくれる。
- RailsのActionDispatch::RequestがRack::Requestを継承するなど、Rackについて知っておくことはWeb開発にも役立つ。
- PythonでいうWSGI。
require 'rack' require 'pp' class SimpleApp def call(env) status = 200 header = {'Content-Type' => 'text/plan'} body = env.pretty_inspect [status, header, [body]] end end run SimpleApp.new
vim config.ru rackup curl "http://localhost:9292?hello=rack"
Chrome Developer Toolsを使った実践デバッグ術 (vol.72)
- コード中にdebuggerと書くと、そこでブレークさせることができる。
- $0: Elementsパネルで最後に選択した要素を返す
- DOM Breakpoints: Elementsパネル右クリックで設定
- XHR Breakpoints: Sourceパネル右ペインで設定
詳細Rails4 (vol.73)
ActiveRecordは使っていないので、それ以外で気になったところ。一部Gemの紹介も込み。
- app/{modules, controllers}/concernsディレクトリの追加
- Asset Pipelineの高速化。Asset Pipelineは以下の処理を行っており、時間がかかっていた。
- CoffeeScript, SCSSのコンパイル
- 単一のapplication.js, application.cssに結合
- 圧縮(コメントや空行の除去、変数名の短縮)
- ブラウザの再キャッシュのため、ファイル名にダイジェストを追加
- Springによるコマンドの高速実行
bundle i spring spring rake about
RubyKaigi2013に参加しました
2013/05/30~6/1の3日間で開催されたRubyKaigiに参加してきました。自分が参加した発表について、内容をまとめておきます。Ustream・スライドはここにまとまっています。
Ruby2.0 reference manual for Japanese
http://rubykaigi.org/2013/talk/S69
るりまの活動報告と、サードパーティ製ツールの紹介
The Future of JRuby?
Ruby 'root'
https://speakerdeck.com/hsbt/ruby-root
Rubyコミッターの仕事の紹介。pull requestのmergeや、Rubyでライブラリのテストが通るかの確認(http://ci.hsbt.org/)などを行なっている。
Toward efficient Ruby 2.1
http://rvm.jp/t.pdf
Ruby2.1のRestricted generational Garbage Collection (RGenGC) の説明。
bundle install` Y U SO SLOW: Server Edition'
BundlerAPIをHeroku上で動かした話。
Refining refinements
https://speakerdeck.com/shugo/refining-refinements
Ruby2.0で追加されたrefinements機能の説明。main.using(mod)を呼んだ以降でそのmoduleの関数が使えるようになる。monkey patchに似ているが、monkey patchは全てのクラスが影響を受けるのに対し、refinementsはusingが呼ばれたファイルのみ影響を受けるため、影響範囲を小さくできる。
High Performance Rails
http://rubykaigi.org/2013/talk/S76
CockpadでのRailsの高速化の話。
- response time (X-Runtime) を200ms以内にしている。
- Rubyは遅いので、できるだけRubyに処理をさせない。
- Rubyのバージョンを上げる。1.9.3から2.0.0にすると20ms早くなった。
- Railsの遅い、高速化が必要な場所
- ActiveRecordのモデル作成
- routing: url_forを含むviewのhelper
link_to 'hello', hello_index_url #=> 0.09659 ms link_to 'hello', controller: 'hello', action: 'index' #=> 10.97867 ms
# config.ru require "unicorn/oob_gc" use Unicorn::OobGC, 10 # unicorn config after_fork do |server, worker| GC.disable end
-
- unicorn-worker-killerを使って、メモリを使いすぎたときにworkerをkillできるようにする。
- Slow Queryを集計しておく
Continuous gem dependency updating with Jenkins and Pull Request
https://speakerdeck.com/kyanny/continuous-gem-dependency-updating-with-jenkins-and-pull-request
Gemfile.lockを更新してpull requestを送るJenkinsタスクを作成し、毎日実行する。
git checkout -b bundle-update-YYYYMMDD bundle update git add Gemfile.lock git cimmit -m 'bundle update' bundle exec rake spec hub pull-request
Security is hard, but we can’t go shopping
Concerning 'Applications'
https://speakerdeck.com/moro/concerning-application
ActiveSupport::Concernの紹介。
Refactoring Fat Models with Patterns
http://www.ustream.tv/recorded/33569967
https://github.com/codeclimate/refactoring-fat-models
codeclimateのブログと同じ内容。concernを使ったmix-inを否定しているところが、前の発表と真逆。
Millions of Apps Deployed: What We've Learned
アプリ作成のTips集
If you do not enter the tiger's cave, you will not catch its cub: Objects, DCI, and Programming
DCI (Data, context and interaction) の紹介。DCIは面白そうなので後で調べる。参考資料:
The Origamist's Ruby: Folding better code
リファクタリング方法について。
- Sandi Metz’ rules for developers
- Classes can be no longer than one hundred lines of code.
- Methods can be no longer than five lines of code.
- Pass no more than four parameters into a method. Hash options are parameters.
- Controllers can instantiate only one object. Therefore, views can only know about one instance variable and views should only send messages to that object (@object.collaborator.value is not allowed).
- “Learn the rules like a pro, so you can break them like an artist.” - Pablo Picasso
Be a library developer!
http://www.slideshare.net/kou/rubykaigi-2013
- Remember Than Imagine
- 問題を解決するための知識(パターン)があると、解決方法を創造するよりも早い
- Libraryを書くことで、知識を実装にする練習をしよう
'The Metric Talks or Not
https://speakerdeck.com/irohiroki/the-metric-talks-or-not
- burndownチャートは進捗を可視化することで、コードを汚くする圧力をかけてくる。コードをきれいにする圧力をかけるために、コードの綺麗さを可視化する必要がある。
- Static Analysis: https://github.com/metricfu/metric_fu
- Statistical Analysis: https://github.com/igrigorik/bugspots
Contributing to Ruby
どうやってRubyコミュニティーに貢献するか。rdocでドキュメンテーションされていない関数を探し、修正してpull requestを送るところまでをライブコーディングしていた。
LT
- 暗記用ツールankiの紹介。なぜPythonのツールをRubyKaigiで紹介したのかは謎。
- rspecの自動作成ツールrspec-kickstarterの紹介。既存のテストがないクラスを修正する際に、これでテストを作っておくとデグレが減るかも。